ボウフラ拳と親切
今日はいとのぶが来ていたからセカンドではじめて作品を作った。
いい作品ができたと思う。
それはいいとして、俺の問題を聞いてくれ。
俺は結構心がオープンなタイプだ。
リュックがガパー空いたまま歩いてる人とかにはすぐ声をかける。
ヤンチャな感じの人にも恐れずに声かける。
空いちゃってますよーとか
袋、破れてるのに気づかずに歩いてる人に破れちゃってますよとか、
落としたら拾うって渡すし、
しかし女性を助けようと思う時
わからない時がいくつかある。
そんな時の話を書こう。
①鼻血
鼻血を出してティッシュを持っていない女子高生が電車の隅でうずくまっていた。
血が!
焦った俺はすぐティッシュを渡しに行った。
しかし女子高生は、そんな姿を見られるのが嫌だったんだろう。
渡したティッシュを受け取るとすぐに降りてしまった。
多分あの子の降りる駅じゃなかった。
多分としか言えないが勢いで降りた感じだったからだ。
あれはミスった。
あの子降りたくなかったんじゃないかな…
何をどうすれば一番ベストだったのか、今もわからない。
②リボン
大地と稽古帰り。
満員電車でリボンが落ちてた。
女性の近くに落ちてたので
『これ落ちてますよ』
と言った。
満員電車の他の人達の視線が集まる。
しかし女性はなんのリアクションもしない。
もう一度、目の前まで行って
『これ落ちてましたよ』
と言った。
俺は存在しない。
彼女から感じる、俺の印象だ。
俺は、
大地を見た。
大地は、よく頑張ったよ。と言った。
このリボンこの子のじゃないのかな?
と思って靴を見ると靴のリボンが片方無くなっている。
この子のリボンだ。
これは戦いだ。そう思い、更に二回、これ『あなたのですよ』と言った。
そうしたら嫌そうに受け取ってくれた。
行動が裏目に出た。
何をどうするのが一番だったのか…
③スカートのヒモ
ロングスカートから一本のヒモが解れていた。
地面を引きずるヒモ。
誰かが気づかずそのヒモ踏んだらスカートが全部ほどけてスカートがどんどん無くなって行ってしまうかもしれない。
だから声をかけたかったが、なんって言えば良いのかわからなかった。
スカートからヒモが出ていますよ?
何か気持ち悪くない?
ヒモ。
解れてますよ。
いや、やっぱなんか気持ち悪くない?
珍しく何も言えなかった。
何をどう言えば良かったのか…
④ブラ
レジのバイトをしている時にお客さんとして来ていた
キレイな熟女のおねーさんのブラウスのボタンが取れていた。
そして完全にブラジャーが全開で出ていた。
俺は完全に動揺した。
どう商品を打ってどうお会計したか覚えていない。
勿論、見れた事は嬉しい。
しかし、そんな事より何より、
『ブラジャーでちゃってますよ』
と伝えたかったのだ。
でも好意で、悪気無く、その人の為を思って伝えても、
何か気持ち悪くない?
そもそも俺に見えてる時点で、その人も恥ずかしいから、
何か気まずい空気になるよね。
でも、その時、気まずくても言ってあげればその後は気まずくないよね!
でも、俺は
俺は気まずくなりたくなかった。
よく来る人だから。
俺は逃げた。
そう言う感覚があるからあの事件は一生忘れないだろう。
そしてあれから思う。
もし次にああいう人に遭遇したら…
なんと声をかけてあげればいいのか…
皆…
本気で、教えてくれ…
俺はマジだ。